近年「エンディングノート」についてメディアで取り上げられたり、書店などで目にする機会が増えました。自分自身の「最後」を迎えた時に伝えておきたいことをまとめて、家族などの大切な人が困らないようにしておくものです。大切な人が最後を迎えた後に真っ先に準備しなければならないのが「葬儀」ですが、いざ当事者となると中々心の整理がつかないまま葬儀社や周囲のいいなりでぼんやりとことを進めていくうちにあっという間に終わり、しばらくしてから「あんな形で見送ってしまってあの人は良かったのかしら・・・」と後悔する、またはトラブルが起こってしまう、といった話をよく耳にします。葬儀社のほうでも最近エンディングノートを無料配布するサービスを行ったり、「事前の打ち合わせ、見積もり承ります」といった宣伝を流していたりするので「葬儀に関する心の準備」は依頼する側にももちろんですが、後のトラブル回避のためにも受注する側にもありがたいもののようです。

さて、自身の葬儀についていつ頃から準備を始めればいいのでしょうか?急に最後を迎えることになってしまったときほど心の整理がつかないまま・・・になってしまうので例えば「エンディングノート」を目にした時、自分の最後が気になった等、その時が「準備」をするときかもしれません。特別なノートを用意する必要はありません。しかし大切な人に自分がいなくなった後、伝えたいことをまとめたものの用意をしている、ということを知らせておくことを忘れずに。あなたが用意したその「準備」が、きっとあなたの大切な人の心の痞えを和らげることに役立つでしょう。